2022年8月11日。山の日。神戸電鉄の長田駅前。暑さも厳しく、熱中症には気を付けたい気温と湿度。これぞ夏。そんな天気の中、元気な高校生たちの声が駅前をいっそう華やかにする。折りたたんで電車でも持ち運ぶことも出来る、ちょっと変わった屋台カフェ「神鉄モバイルCoffee」の記念すべき1回目となるトライアルを行いました。
今回の主役は、#駅活チャレンジャーの上野さん、全国学生珈琲協会の代表で、喫茶あおいのオーナーでもある恒松さん、そして兵庫県立兵庫高等学校創造科学科のみなさんです。この、長田駅に「神戸を想うあなた」が、結集しました。
長田駅を舞台にした取組では初めての試み。これが少しずつ#駅活~Challenge~へと続いていく。普段は比較的静かな時間が流れる駅前に、人が集い、コミュニケーションが生まれ、そして、小さいながらも賑わいが生まれました。
見事な晴天に恵まれた、夏空のもとで。長田駅に漂うコーヒーの香り。素敵な時間が流れ、自然と笑顔がこぼれてきます。いつもの駅前が、輝いて見えました。
今回の取組の影の立役者でもある「持ち運び式」の屋台。この屋台は、#駅活チャレンジャーの上野さんと、兵庫高校の皆さんが手作りでゼロから手掛け、お洒落で可愛らしいお手製の看板は、高校生たちが製作を担当しました。
また、この日のために、コーヒーのスペシャリストである恒松さんから、コーヒーの淹れ方をしっかり学び、コーヒーについて教わった彼ら。注ぐお湯の温度や量、焙煎した豆の挽き方、粒の大きさで、酸味や苦み、深みやコクなどが変化することを学びつつ、自分たちのこだわりの淹れ方を磨いて、この本番の日を迎えました。
人生でまだコーヒーを飲んだことがなかったのに、このイベントがきっかけで興味を持ち、飲んでみて、好きになった。まだまだ未完成な自分流のこだわりの淹れ方を追求し、地元、長田のまちに住む皆さんに、コーヒーを通してもっともっと笑顔になって欲しいと思うようになった。
この企画を実現する前では、思いもつかなかった気持ちが、彼らから続々と湧き出てきます。
様々な想いが交錯し、素晴らしい自分自身の経験として、テストの点数では決して測ることのできない、現場でしか味わえない手ごたえを感じる彼ら。お客様との間で交わす「ありがとう」の言葉を皮切りに、自然と会話が弾んでいく。
丁寧に。そして、想いを詰め込んで淹れる1杯のコーヒー。
「まち」のことを教えてください。と、コーヒーを飲みながら、地元のみなさんに、自分たちが住む「まち」の良いところ、素敵な魅力スポットを聞いていく。そんなワクワクするような企画も同時にやってみる。何気ない会話が、1秒1秒を楽しい時間へと変えていく。
駅。そんな何の変哲もない日常空間で繰り広げられる、ワクワクする特別な夏の思い出。
暑い夏がもっともっと。想いで熱くなる。高校生たちの青春の1ページにしっかりと刻まれた、こだわりのコーヒーは今後の展開が楽しみです。